A GARAGE FOR LOTUS

愛車LotusExigeと過ごす伊豆山奥の隠居生活

鹿

イメージ 1

居間から50メートルほど先が鹿の通り道になっていて、朝な夕なに森の中を横切るのが見える。
臆病で写真のこの距離でも警戒してこちらを見ている。なぜか鹿に出会うときに限ってカメラを
持っていない。先日、露天風呂に入ろうと外へ出たら、ガサガサ、パキっと枯葉を踏みしめる音がする。
(このパキは小枝が踏まれて折れる音で、小動物では折れない。パキが入ったら鹿の場合が多い)
あれっと鹿の姿を遠くに探すがいない。逃げたかな、と思って風呂に入ろうとするとまた同じ音。
遠くを探すがやはりいない。と思った瞬間、わずか5メートルも離れていない目の前に大きな鹿がじっとこちらを見ている。しばらく見つめあっていたが、何しろこちらは素っ裸。真冬のこと。寒くてがまんできず、それでも室内に戻ってカメラを、と思い、そっとドアを開けようとしたが、わずかなドアのカチっという音で、ピョン、ピョンと白いきれいなお尻を見せながら逃げてしまった。
きっと、あの鹿も素っ裸の人間を見たのははじめてだっただろう。